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第117回日商簿記検定試験 試験講評

DAI-X NEWS vol.137 2007年12月号 【試験講評】

受験生のみなさん、お疲れ様でした!11/18(日)に実施された日商簿記試験の講評をさっそくお届けします。自己採点の結果とあわせて試験を振り返り、自分の学習方法の反省、またこれからの学習目標の設定に役立てていただければ幸いです。

■1級 難易度:標準
<商業簿記>
連結貸借対照表・連結損益計算書の作成及び利益剰余金の金額の計算過程:近年の試験に比して計算量は少なく、持分法の未実現損益(アップ・ストリーム)の税効果を除けば、処理内容も難解なものがなく、連結会計の処理を理解している受験生であれば、多くの正解が得られる出題であった。 
<会計学>
 【第1問】理論問題(語群選択5題):4題は比較的平易な問題であり、1題は難問であるが、語群選択のため、正解を得られる可能性が高かった。【第2問】合併(企業結合)会計:取得(パーチェス法)の自己株式を処分した場合の会計処理を問う出題であったが、処理内容も少なく平易な問題。【第3問】特別目的会社を活用した不動産の流動化に係る譲渡人の会計処理:初めて出題される論点であり、対策をしていた受験生が皆無であると思われる内容の出題であった。だが、答案用紙にかなりのヒントがあり、そこから推定することにより、比較的正解は得られやすい出題であった。
<工業簿記>
 直接標準原価計算:標準原価計算は、配合・歩留に関する出題であり、資料も多くなく、解答手順を誤らなければ、多くの正解が得られる出題であった。直接原価計算による損益計算書の作成は、社内金利(資本コスト)の計算に注意が必要であった(資料は年利率であり、解答は月次損益計算書である)。 
<原価計算>
【第1問】直接原価計算:問題資料を素直に読み取り、しっかり計算をすれば、多くの正解が得られる出題であった。しかし、問題資料の読み取りに一部解釈が分かれると思われる部分があり、深みにはまる危険性が高い出題であった。【第2問】活動基準原価計算:問題資料をしっかり読み取れれば、容易に正解が得られる出題であった。

■2級 難易度:やや難
【第1問】仕訳問題:難しい問題が多かった。特に、受託買付、固定資産の売却、委託販売の荷為替。【第2問】特殊仕訳帳から残高試算表:出題形式は前回の6月試験と同様の問題であった。一部現金取引、一部当座取引に関する処理をきちんとできたかがポイント。【第3問】本支店会計:財務諸表の作成問題ではなく、資料の未達事項整理前残高試算表の空欄推定問題に加えて、売上総利益の算定があった。ボリュームは少ないので比較的短時間で解くことができ、高得点も狙えた。【第4問】個別原価計算:内容的には標準だが、資料の原価計算票の読解力が問われる問題であった。【第5問】直接原価計算:直接原価計算による損益計算書の作成問題とCVP分析の問題。本問は最初に間違えると芋づる式に最後まで間違えてしまう問題であった。

■3級 難易度:やや難
【第1問】仕訳問題:標準的な内容の問題であった。【第2問】当座借越(二勘定制):当座預金勘定と当座借越勘定への記入問題であった。二勘定制を採用しているので、勘定残高を取引の都度確認することができたかがポイント。【第3問】試算表作成問題:勘定の記入内容の資料からの残高試算表を作成する問題であった。二重仕訳に注意するほか、解答用紙の残高試算表の金額を使って仕訳を推定する部分がかなり難しかった。【第4問】決算仕訳:売上原価勘定で売上原価を算定する決算整理仕訳を行う問題であった。また、費用の勘定の締切りに関する仕訳問題であった。【第5問】推定精算表の作成問題:未記帳事項に関する仕訳をする必要もあり、単なる推定精算表の問題ではなかった。

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