平成18年度税理士試験「試験講評」
DAI-X NEWS vol.122 2006年09月号 【試験講評】
受験生のみなさん、お疲れ様でした!8/1・2・3に実施された税理士試験の講評をお届けします。設問ごとの解説に加えて、各科目の合格ライン予想も掲載するので、自己採点と合わせてご確認ください。
◆簿記論 合格ライン51〜63点
〔第一問〕C/F計算書を中心とした推定問題であり、分量・難易度ともに標準レベルであった。
〔第二問〕問1の建設業は、工事損失引当金を除き、基本的な内容の出題であった。問2の売価還元法は、与えられた売価の資料の意味が理解できないと点数が取れないので、問1の出来が合否を分けることになるであろう。
〔第三問〕製造業の総合問題であり、分量は例年より若干少なめである。過去2年と同様、集計力が問われる問題であった。5〜6割程度の得点が要求されるであろう。
◆財務諸表論 合格ライン64〜70点
〔理論〕一、二問共に基本的な内容であり、予想した項目からの出題もあったので、受験生の感触もよく合格点は上記に示すようにかなり高くなると予想される。
〔計算〕ボリュームは答練よりも少なく時間に余裕があり見直しができたという受験生も多かった。何箇所か解答に戸惑うところもあるがやはり合格点は高いと予想される。結果として計算でのミスが合否を分けると考えられる。
◆所得税法 合格ライン60点
〔理論〕問1は「配当所得の課税制度」と「配偶者の合計所得金額又は課税標準が要件とされる所得控除」の個別理論の複合問題であるが、題意の読み取りは比較的容易である。問2は「還付等を受けるための申告」の内容説明の問題である。
〔計算〕前2年と同じくできるだけ広範囲な出題を意図した出題形式で、課税標準までを求める総合問題一問と個別問題四問の出題であったが、内容的には通達等の正確な理解がなければ解答できない論点がある。
◆法人税法 合格ライン52〜56点
〔理論〕法人税法における評価損益の取扱い及び企業再生税制についての制度の概要から、具体的数値の算定まで幅広く問う出題となっている。
〔計算〕昭和58年以来の決算調整型による出題となった。昨年度と同様に計算過程(検討過程)を重視する出題となっている。同族会社等の判定、役員給与、特殊支配同族会社の役員給与、役員退職金の取扱いについては、難易度が高く、正解を出せた受験生は非常に少ないものと思われる。
◆相続税法 合格ライン65〜75点
〔理論〕問1は、相続人に該当しない者の課税価格計算上の注意点であったため、対象者関係の理論としての基本応用問題であった。問2は、一定事由が生じ場合の申告手続の事例問題であった。答案練習において、類似する事例問題を出題していた。
〔計算〕問1(総合問題)は評価財産数が少ないものの確認作業に時間がとられる。問2(農地の納税猶予)は納税猶予の計算と手続関係の期限などを解答させる問題であった。
◆消費税法 合格ライン64〜70点
〔理論〕問1は、仕入税額控除の特例の部分を、問2は、届出等に対する特例(法9G)部分を、得点しなければならない。問2は、国税通則法を絡めて関係を問われたため、書きにくかった受験生が多いはずである。
〔計算〕計算のボリュームは答練ほどではなかったので、ダイエックスの受講生は、時間的には問題なかったはずである。昨年に引続き理論と計算をバランスよく解答することが、要求された。
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