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第112回日商簿記検定試験 試験講評(2/26実施)

DAI-X NEWS vol.117 2006年04月号 【試験講評】

2006/2/26に実施された日商簿記検定試験について、級別に講評しました。さらに、設問別にも詳細に解説していますので、受験された方はぜひ自分の解答と照らし合わせながら確認してみて下さい。

<2級>
難易度の易しい問題と高い問題が上手くミックスされた出題であった。第2問のように初見で難易度の高い問題の中にも基礎レベルで解答できる箇所があったので、ここでいかに部分点を拾ったかが合否の分かれ目になったと思われる。また、第5問は基礎レベルの問題なので20点をとらないと厳しいであろう。今回の試験は基本的な内容を十分理解し確実に得点できるところをミス無く解答できた人が合格できたであろう。
第1問(仕訳問題)5題出題1.2.3.5.は標準的な難易度である。よって、この4題を確実に得点したい。4.は、問題文と資料をきちんと読みとらないと引っかかりやすい問題であった。
第2問(社債・有価証券)初見の問題であるが、社債の発行側の立場、社債の購入側の立場でそれぞれきちんと処理ができたかどうかがポイントである。前者の立場では会計期間の処理の流れをきちんと把握していないと難しかったであろう。また、後者の立場では、売買目的有価証券と満期保有目的債券の相違点をきちんと把握しておく必要があった。
第3問(精算表の作成)ほぼ標準的な問題であり、一部、試用品に関する処理について難易度が高かった。この試用品の決算の処理は1級レベルの内容である。
第4問(本社工場会計)(1)(2)は外注加工に関するやや難しい問題であったが、その他は標準的な問題であり、(3)〜(5)は確実に解答したい。このように前半の設問が解けなくても、後半の設問が解ける場合もあるので必ず最後まで問題文や設問はよく読むこと。第5問(工程別総合原価計算)基本的な工程別総合原価計算の問題である。

<3級>
第2問以外は標準的な問題だった。よって、第2問を最後に回して、配点の大きい第1問、第3問、第5問できちんと得点できたかどうかが合否の大きな分かれ目になったであろう。また、前回に比べてボリュームも少なかったので時間的にも余裕を持って解答できたであろう。
第1問(仕訳問題)標準的な問題だったので、5題中4題は確実に得点をしたい。2.の当座借越に関する処理は一切不要である。4.の小口現金に関する処理は、小口現金の支払報告の仕訳と補給の仕訳を合算・相殺して解答する。これは指定勘定科目に小口現金勘定が無いためである。
第2問(商品有高帳の記入・売上総利益の計算)第103回の本試験と同様の形式だったので、過去問題を解いている受験生は抵抗無く解けたであろう。また、売上値引については商品有高帳には記帳しないことを理解しておく必要があった。
第3問(取引別資料から試算表の作成)オーソドックスな問題で、資料の取引の数も例年より少ない。本問は二重仕訳取引に関する処理をきちんとできたか否かが高得点を獲るためのポイントである。
第4問(3伝票)基本的な伝票の空欄推定問題である。一部現金取引の伝票の起票方法(分解方式と集約方式)を理解していれば難なく解けたであろう。
第5問(推定精算表)基本的な推定精算表の問題である。決算整理仕訳の金額算定が無いので、短時間で問題を解くことができ、かなりの高得点が期待できたと思う。

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